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災害復旧工事Disaster recovery

 
  国土を縦横無尽に活断層が走る我が国では、地震災害によって浄水場が被災することがあります。ライフラインである水道が機能不能になったときに、移動式浄水装置(モバイルシフォンタンク)を設置して断水地域への給水のお手伝いをいたします。 わずか数日で飲料水レベル「濁度0.1度以下」の飲料水を供給いたします。また、弊社は水の安全保障戦略機構「チーム水・日本」へ"災害時における中小規模「水」供給チーム"を企画・参加しています。

工事実績

 ■災害復旧工事実績一覧 モバイルシフォンタンクロゴマーク
モバイルシフォンタンク(MST700)
・2005年  宮崎県宮崎市
【台風災害】洗浄用水供給

・2008年  岩手県奥州市・久慈市
【地震災害】飲料水供給

・2012年  福岡県八女市
【集中豪雨災害】飲料水供給

・2013年  ラオス人民民主共和国
【洪水災害】飲料水供給
         
・2013年  フィリピン共和国
【台風災害】飲料水供給

・2016年  熊本県阿蘇郡
【地震災害】飲料水供給

・2016年  岩手県久慈市
【台風災害】飲料水供給

・2017年  福岡県朝倉市

集中豪雨生活水・飲料水供給
      

 実例1
2016年8月【岩手県久慈市山形地区簡易水道 関浄水場】飲料水

8月30日、史上初のコースを辿り岩手県に直接上陸した台風10号は、48時間の雨量が225㎜に達する観測史上記録的な雨量でした。久慈市山形地区「関浄水場」では原水の濁度が上昇したため取水を停止。給水エリア127戸約300人への給水のため、久慈市水道事業所から移動式浄水装置による緊急給水の要請を受けました。9月7日にモバイルシフォンタンクと技術者を派遣し、2日後に試運転を完了。10日には水質検査を合格して11日から飲料水供給開始しました。

【処理フロー】原水(表流水)→着水池→薬注(PAC、NaOCl)→モバイルシフォンタンク(MST-1600)→処理水槽(20m³タンク:逆洗タンク兼用)→配水池
【除濁実績】 原水濁度20.1度→処理水濁度0.05度
【処理水量】 480m³/日(LV=10.0m/h)

久慈市での災害復旧活動(被災地) 久慈市での災害復旧活動(モバイルシフォンタンク設置) 久慈市での災害復旧活動(清浄な水)

 実例2
2016年4月【熊本県阿蘇郡小国町 杖立簡易水道】飲料水

4月14日21時26分、熊本県と大分県にかけて震度7を観測する地震が発生しました。28時間後の16日1時25分には同じく震度7の本震が襲いました。地震直後から阿蘇郡小国町の杖立温泉協会が管理する「杖立簡易水道」の地下水原水が濁り、滅菌処理だけでは飲料水として使用できなくなりました。同協会の要請を受け4月25日にモバイルシフォンタンクと緊急給水チームを派遣。30日から給水を開始しました。

【処理フロー】原水(地下水)→薬注(PAC、NaOCl)→モバイルシフォンタンク(MST-1600)→浄水槽
【除濁実績】 原水濁度33.3度→処理水濁度0.08度
【処理水量】 480m³/日(LV=10.0m/h)

阿蘇郡小国町での災害復旧活動(モバイルシフォンタンク搬入) 阿蘇郡小国町での災害復旧活動(モバイルシフォンタンク設置) 阿蘇郡小国町での災害復旧活動(清浄な水)

 実例3
2013年12月【フィリピン共和国 セブ島北部ダーンバンタヤン町】飲料水

11月8日早朝、フィリピン中部に上陸した台風「ヨランダ」は、レイテ島およびその周辺に甚大な被害をもたらしました。かねてより当社はセブ島において【JICA普及・実証事業】を展開しており、日本政府の被災地支援の要請を受けたため、初の海外における災害復旧活動を行いました。セブ島でも大きな被害を受け、4,000世帯20,000人が被災した北部に位置するダーンバンタヤン町にモバイルシフォンタンクと緊急給水支援チームを12月19日から30日まで派遣しました。橋梁上に設置したモバイルシフォンタンクで河川水を水源として浄水処理し、WHO水質基準とフィリピン水質基準(PNWSD)をクリアする飲料水を供給しました。
      

【処理フロー】原水(河川水)→仮設原水槽(5m³タンク)→薬注(PAC、NaOCl)→モバイルシフォンタンク(MST-1600)→処理水槽(10m³タンク×2:逆洗水槽、浄水槽)→給水車
【除濁実績】 原水濁度30.0NTU→処理水濁度0.07NTU
【処理水量】 264m³/日(LV=5.5m/h)
セブ島での災害復旧活動(モバイルシフォンタンク設置) セブ島での災害復旧活動(原水) セブ島での災害復旧活動(清浄な水、浄水槽)

 実例4
2008年7月【岩手県久慈市 清水川湧水ポンプ場配水池】飲料水

7月24日未明、青森・岩手沿岸北部を震源とするマグニチュード6.8(暫定値)の地震が発生しました。今回の地震でもライフラインである浄水施設に被害が起きてしまいました。地震の影響で湧き水の水質が変化しマンガン濃度が上昇したため、塩素滅菌処理だけでは水道水として供給ができなくなってしまいました。6月の奥州市に続き、今回は久慈市水道事務所の要請を受けて清水川湧水ポンプ場配水池に「モバイルシフォンタンク」を設置。事前のろ過実験が功を奏し、モバイルシフォンタンク設置2日目には飲料水基準を満たす浄水処理を実現しました。最終的には快適水質基準である濁度0.1度以下まで処理し、迅速な復旧作業で水道水を供給しました。

【処理フロー】原水→原水槽(4m³タンク)→薬注(PAC、NaOCl)→モバイルシフォンタンク(マンガン砂使用)→処理水槽(20m³タンク:逆洗タンク兼用)→配水池
【除濁実績】 原水濁度4.8度→処理水濁度0.1度未満
【処理水量】 360m³/日(LV=7.5m/h)

久慈市での災害復旧活動(モバイルシフォンタンク設置) 久慈市での災害復旧活動(原水槽) 久慈市での災害復旧活動(清浄な水)

 実例5
2008年6月【岩手県奥州市北股浄水場】飲料水

2008年6月14日、東北地方を襲った「岩手・宮城内陸地震」によって緩速ろ過池に亀裂が入り、機能停止になってしまった奥州市衣川区北股簡易水道「北股浄水場」。1420戸が断水し、給水エリアの温泉地も営業不能状態に陥ってしまいました。奥州市水道部の要請を受け、モバイルシフォンタンク(φ1600)が出動。沈砂池の上澄水を原水として飲料適(快適水質基準の)濁度0.1度以下をクリアし、管轄保健所の許可を経て、設置から5日後に断水世帯に給水が開始されました。


【処理フロー】原水(沈砂地)→原水槽(4m³タンク)→薬注(PAC、NaOCl)→モバイルシフォンタンク→処理水槽(20m³タンク:逆洗タンク兼用)→配水池
【除濁実績】 原水濁度4.397度→処理水濁度0.039度
【処理水量】 360m³/日(LV=7.5m/h)
【設置スペース】 7.5m×4.5m=34m²
北股浄水場での災害復旧活動(モバイルシフォンタンク設置) 北股浄水場での災害復旧活動(清浄な水) 北股浄水場での災害復旧活動(清浄な水、貯水槽)

 実例6
2005年9月【宮崎県宮崎市  富吉浄水場】洗浄用水

2005年9月4日から6日にかけて、九州地方を襲った台風14号による大雨の影響で大淀川支流が氾濫。宮崎市上下水道局富吉浄水場が浸水により機能が停止し、一時約30,000世帯が断水する被害が発生しました。浄水場復旧のために、まずは汚泥に覆われた浄水場内各施設を洗浄するための「洗浄用水」が必要でした。「モバイルシフォンタンク」がこの課題を解決、場内の汚水を原水源として洗浄用水を造水し、復旧作業は始まりました。

【処理フロー】原水(場内汚水)→モバイルシフォンタンク→処理水槽(6m³タンク×2基、8m³タンク:逆洗タンク兼用)→浄水ピット
【除濁実績】 原水濁度300度→処理水濁度0.2度以下
【処理水量】100m³/日(LV=10m/h)
【使用機器】 MST-700×3基
富吉浄水場での災害復旧活動(モバイルシフォンタンク設置) 富吉浄水場での災害復旧活動(ろ過池洗浄) 富吉浄水場での災害復旧活動(清浄な水)


安全な水にアクセスできない国や地域における水供給ユニットとして【Mobile Siphon Tank

  モバイルシフォンタンク(英名:Mobile Siphon Tank)は、トラックなどに乗せて水を必要とする場所に持ち運びが可能なメリットを生かして、緊急災害時の被災地における飲料水を確保・供給の実績を数多く有します。水が必要な場所に車載・運搬して運び込み、現場できれいな水を作る「ろ過材(フィルター)交換不要でメンテナンスフリーの浄水装置」です。この独自の技術を広く海外の水処理、とりわけ安全な水にアクセスできない国や地域における小規模集落への水供給ユニットとしての活用を提案しています。 【海外事業についてはこちら