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フィリピン・メトロセブ水道区(MCWD)との提携に関するお知らせ
このたびフィリピン・メトロセブ水道区(MCWD)と、フィリピン国における更生工事事業のフランチャイズ提携 に関する合意を取り交わしたことをお知らせいたします。
■提携の目的と概要
弊社が開発した更生工事を施工する権利と技術を付与し、MCWDによる第三者への更生工事の委託、および技術を販売するための合意を2014年5月30日付で MCWDと取り交わしました。
このたびの合意は、双方の長期にわたる良好な関係の構築と継続、およびフィリピン国水道事業者様の施設運用管理上の課題に対応し上下水道施設のろ過池改善と水道の発展に貢献することで、事業を拡大することを目的としております。
このたびのフランチャイズ提携により、さらなる相互の連携強化と、フィリピン国内での更生工事事業の普及、またフィリピン国近隣諸国を含めた日本国外での更生工事事業の拡大が期待されます。
また、本提携をモデルとした更生工事の海外フランチャイズ事業の拡大も期待されます。
■フィリピン・メトロセブ水道区の概要
フィリピン第二の都市であるメトロセブは、急速な人口増加や都市化の一方で、水道普及率は約56%と不十分であること、水源の約 95%を地下水に頼るなど、水道を含む脆弱なインフラが経済発展を阻害する要因となっています。メトロセブの水道事業体であるメトロセブ水道区の浄水場では、原水の汚れを除去するために砂を主とした粒状のろ過材(フィルター)を利用していますが、ろ過を続けることでろ過材の表面に汚泥が付着してろ過機能が損なわれ、給水量も低下しています。
弊社は、横浜ウォーター株式会社と共同で、フィリピン・メトロセブ水道区で「移動式砂ろ過浄水装置及びろ過池更生工事システムの普及・実証事業」(独立行政法人国際協力機構(JICA)事業)を2013年11月から2016年1月にかけて実施しています。
昨年11月に同国を襲った台風30号「ヨランダ」の被災地には、緊急給水支援チームを派遣し移動式砂ろ過水処理装置「モバイルシフォンタンク」を設置しました。
今後は、更生工事に係る機材もメトロセブ水道区の浄水場内に設置し、更生工事に係る技術移転も実施する予定です。