日本原料を知る
私たちのこだわり
この美しい水の惑星を次の世代に、
日本原料は「水」を通して社会に貢献してまいります
日本原料、ご存じですか?
実は日本の水インフラを支える、
身近な会社なのです。
あまり耳なじみが無い社名ですが、皆さんが普段お使いの
水道水をつくる際に弊社の製品・技術が活躍しています。
日本の水道水は、川やダムなどから浄水場へ原水を取り入れ、
様々な工程を経て、最後の仕上げとして「ろ過池」で不純物を取り除き、
塩素消毒を施して皆さんのもとに届いています。
私たち日本原料の一つ目の事業は、そのろ過池の中に入っている
フィルター(砂や砂利など)の製造・販売です。
国内の浄水場の約80%以上で弊社のろ過材(フィルター)が使われていますから、
皆さんが普段お使いの水道水も、日本原料のフィルターでろ過した水かもしれません。
そんな身近な会社なのです。
身近な「ろ過」と必要不可欠な
「ろ過材」について
水道水をつくる際に欠かせない工程である「ろ過」は、一般的には水だけでなく液体や気体をフィルターに通し、固体を取り除くことを言います。
日本の水道水をつくるために欠かせないのが「ろ過材」です。日本原料は砂や砂利などの粒『粒状ろ過』にこだわり、
ろ過材製造やろ過材のリサイクルなどの事業を展開してきました。
なぜ粒状ろ過にこだわるのか、粒状ろ過のメリットや弊社が持つ技術などを、4つのポイントでお伝えします。
砂は繰り返し使用する事ができる、唯一無二のフィルター
「ろ過」は日常生活でも行われています。
例えばコーヒーフィルターや出汁パックなど、紙や布でもろ過をすることはできますが、多くのフィルターは次第に汚れが溜まり、交換が必要となります。
しかし、地球の天然資源である「砂」は、ろ過をする時には大きなフィルターの塊として機能し、汚れを掃除する時は一粒一粒が離れ、隙間に溜まっていた不純物などを効率的に排出し洗浄ができるという、唯一無二の機能を持っているのです。
厳しい規格に沿った、砂の中のエリートを選り分ける技術
日本の水道水は飲料水にも用いられる高品質な水です。
ろ過材はその水をつくるフィルターの為、砂なら何でも良いというわけにはいかず、
日本水道協会(JWWA)で、粒の大きさや材質、形など、厳しい規格が決められています。
天然の原材料の中からろ過材に適したものを選り分け、決められた規格にふるい分ける技術が重要となっていますが、弊社には創業時から培ってきた、高品質なろ過材を篩い分ける技術・ノウハウがあります。
未来の地球のために「ろ過砂の洗浄」を提案したのが日本原料
洗浄して繰り返し使える唯一無二の機能を持っている砂も、フィルターとして使用し続ける事で汚れていきます。昔は汚れたろ過材を産業廃棄物(ゴミ)として処分していました。「砂や砂利なら海岸線や河川などに沢山あるから使い捨てでも大丈夫」と思うかもしれませんが、ろ過材の原材料である「砂」や「砂利」は地球上の限りある貴重な鉱物資源です。私たちの世代で使い切るのではなく、未来の人類の為に残していく使命があると考えた日本原料は、昭和30年代の後半から汚れたろ過材をきれいに洗って再利用することを水道事業体に提案しました。今では「更生工事」と呼ばれ、ろ過池維持管理の一般的な手法として、全国の浄水場で導入されています。
水処理業界に革命を起こした『シフォン洗浄』技術の誕生
日本では、高度成長に伴い、原水の水質が悪化しました。
また、その水をろ過するろ過材にも大きな負荷がかかり、今までの処理では落とせないしつこい汚れが発生したのです。しかし、ろ過材は人が飲む水道水をつくるフィルターのため、薬品や洗剤を使って洗浄する事はできません。水と物理のチカラだけで、砂にこびりついたしつこい汚れ(凝着物層汚れ)までをも剥離させる、強力な洗浄方法が必要でした。日本原料では、試行錯誤による開発で、砂の大きさ(粒径)を壊さずにきれいに洗浄し、新砂と同じレベルまで蘇らせる技術、『シフォン洗浄技術』を、ゼロから生み出したのです。
日本原料とSDGs
日本原料はMDGsやSDGsが採択されるよりも遥か前から、
「輝く生命の水を私たちだけでなく後世にも届ける」ため、
ろ過材の製造や、リサイクル工事、ろ過材交換不要の
水処理装置の開発などの事業を展開してきました。
日本原料のろ過が未来を作っていく
ろ過をしているのは、浄水場だけではありません。
皆さんが利用する身近な施設でも、
日本原料の技術が使われています。
プールや温浴施設、アミューズメントパーク、
水族館や動物園などでも、日本原料のろ過材が
循環ろ過のフィルターとして使われています。
また、国内で最も多くのろ過材を利用して
いただいているのが、様々な産業の製造工場です。
日本だけでなく、地球の未来と水を守るために、
たくさんの人々が日本原料の技術を
必要としてくれています。
イノベーションを形にした
『シフォンタンク』の誕生
民間企業の工場でも、日本原料のろ過材を使用いただいていますが、「ゼロエミッション」「環境ISO」あるいは「SDGs」を標榜して、ゴミの削減や持続可能な開発目標に取り組んでいる企業も多いため、汚れたろ過材を廃棄することに頭を悩ませているという声がありました。
この悩みを知った日本原料は、メーカーとして新しい領域に踏み出しました。創業以来培ってきたろ過の知識と、リサイクル工事で開発した洗浄技術を組み合わせて、ろ過材交換不要の水処理装置『シフォンタンク』を生み出すことに成功したのです。ろ過材(フィルター)は交換するものという従来のパラダイムを覆えした、画期的な装置です。
目の前の「困った」を解決したい、そんな新しい事への挑戦が、日本原料の“ものづくりマインド”の一部となっています。
もうひとつの使命
「非常時の応急給水支援」をどこでも可能に
いつ起きるかわからない自然災害。日本原料は断水時にも、可搬型水処理装置『モバイルシフォンタンク』で、安心安全な生命の水を供給します。水道事業と共に歩んできた日本原料のもうひとつの使命は、災害など、非常時の応急給水支援です。
近年、台風や洪水、地震などの自然災害は激甚化の傾向にあり、自然災害が水道インフラを襲うケースが多くなってきていることも事実です。浄水施設が被災すると、給水機能が途絶えてしまい、被災者の負担やストレスは増すばかり。日本原料はこれまで、地元自治体や政府の要請を受け、可搬型水処理装置『モバイルシフォンタンク』を被災地に運び込み、わずか数日で水道水レベルの“生命の水”を供給してきました。災害時の不安定な水質変動にも対応できる高機能ろ過材や、自己洗浄機能で、生命の水を供給しています。
「現場での開発の種をカタチにする…」
この思想が日本原料の
『ものづくりマインド』の原点です。
災害復旧支援の現場で教えられることは、刻々と変化する状況に対応する難しさです。
自然は日に日に変化するため、前日とは違う処理が求められることも。
日本原料は、災害現場での経験も製品の改良・改造に反映させています。
モバイルシフォンタンクは製品開発から実に6回のバージョンアップをしており、
災害に強い製品、防災型水処理装置なども展開しています。
災害復旧現場だけでなく、水処理を必要とする現場全ての開発の種をカタチにする、
この思想が『ものづくりマインド』の原点なのです。
地球規模の水の格差を解消するために…
日本だけでなく、地球で生きる全ての人に安心安全な水を届けるため、水の格差を無くすために、日本原料は『Water PLANET Project』を立ち上げました。災害復旧支援は日本国内だけにとどまりません。世界に目を向けると、安全な水にアクセスできない人々がまだ多く存在しています。日本原料はメーカーとして、技術力でこの課題に挑戦しています。
日本では蛇口をひねれば衛生的で安全な水が飲めますが、世界にはこのような環境にない人たちが20億人もいるのです。降水量や水資源に恵まれない国、水道設備が整っておらず、水量や水質が不安定な地域も少なくありません。学校にも行けず、毎日何㎞も歩いて川や水たまりの水を汲みに行かなければならない子どもたちや、水が透明であることを知らない子どもたちも。
このような現状を打開するため、日本原料の知見や技術を広く海外に発信し、持続可能な開発目標の達成にも貢献しています。誰もが水の恵みを受けられる豊かな未来を目指して、日本原料は地球規模の水、天然資源問題にしっかりと向き合っていきます。
日本にも存在する「水の格差」。
日本原料は日本の将来を見据えた
『新しい水道のかたち』を提唱しています。
高度成長期に整備された日本の水道設備は、近年その老朽化が著しく進行しています。安全安心な水を全国津々浦々に届け続けるためには、水道施設の更新が不可欠ですが、地方部の中小規模集落では、水道管の更新など、設備維持にかかる高額な費用と相反して、人口減少による水道料金収入の低下により、その収支を危うくしています。都市部であっても異常気象や台風、地震など、水道設備の破損が起きる可能性があります。水の対策は自治体によって差があるのです。
日本原料は、独自に開発したろ過材や水処理装置をもって、自立分散型のフレキシブルな水道『新しい水道のかたち』を提唱しています
日本原料が見つめる未来
80余年の歴史を持ちながら、ベンチャー的要素も併せ持つ日本原料。
その根底にあるのは、ものづくり会社として、社員のアイディアを大切にする姿勢です。
日本原料は、既成概念にとらわれないことを是としています。
事実、ろ過材は交換するものという既成概念を半永久的に使うものに変えました。
それは日本原料独自の制度にも生かされています。
日々の業務を見直して改善改革を提案、社歴や役職に関係なく参加できるプロジェクト制度などによって、
常に社内に新風を吹き込んでいます。
アッと驚く技術を開発することこそが、メーカーの役割だからです。
80余年という歴史はありますが、ベンチャー的要素を併せ持つ会社なのです。
また、日本原料は砂などの粒状ろ過に特化した技術にこだわり、技術革新を続けています。
これからも地球に生きるすべての生命の為に、努力を重ね続けます。
大地に雨が降り注ぎ、地中に浸透した水は、砂や土の層を浸透する過程で不純物が取り除かれ、
地中のミネラル分を含み、やがて銘水と言われる「きれいな湧き水」となってふたたび地表に姿を現します。
この大自然の摂理こそが「砂ろ過」のメカニズムです。
わたしたち日本原料は、粒状ろ過材による水の浄化(ろ過)に特化した技術にこだわり、
これまでの常識を覆す技術革新を続け、生まれてくる新しい生命が安全な水を享受し続けられるよう、
研鑽を重ねてまいります。
日本原料が見つめる未来
80余年の歴史を持ちながら、ベンチャー的要素も併せ持つ日本原料。
その根底にあるのは、ものづくり会社として、社員のアイディアを大切にする姿勢です。
日本原料は、既成概念にとらわれないことを是としています。
事実、ろ過材は交換するものという既成概念を半永久的に使うものに変えました。
それは日本原料独自の制度にも生かされています。
日々の業務を見直して改善改革を提案、社歴や役職に関係なく参加できるプロジェクト制度などによって、
常に社内に新風を吹き込んでいます。
アッと驚く技術を開発することこそが、メーカーの役割だからです。
80余年という歴史はありますが、ベンチャー的要素を併せ持つ会社なのです。
また、日本原料は砂などの粒状ろ過に特化した技術にこだわり、技術革新を続けています。
これからも地球に生きるすべての生命の為に、努力を重ね続けます。
大地に雨が降り注ぎ、地中に浸透した水は、砂や土の層を浸透する過程で不純物が取り除かれ、
地中のミネラル分を含み、やがて銘水と言われる「きれいな湧き水」となってふたたび地表に姿を現します。
この大自然の摂理こそが「砂ろ過」のメカニズムです。
わたしたち日本原料は、粒状ろ過材による水の浄化(ろ過)に特化した技術にこだわり、 これまでの常識を覆す技術革新を続け、生まれてくる新しい生命が安全な水を享受し続けられるよう、 研鑽を重ねてまいります。