・緩速ろ過とは
ろ過層の表面に自然にできる生物膜を通してろ過する方法で、4〜5m/日程度のゆっくりした速度で水を通過させるろ過法です。
緩速ろ過池の原水濁度は10度以下ですから急にろ過層がつまることはありませんが、20〜40日位経つとろ過層表面に汚泥やその他
のものが溜まり損失水頭が増加してきます。そこで詰まった表面を除去する「削り取り」を行います。数日後生物膜が生育して再
びろ過機能が回復し、運転を再開します。
「削り取り」を繰り返すうちにろ過層は徐々に減少してきます。そのために元のろ過層厚に戻す「補砂(天地替え)」を行います。
新しい砂(浄砂)を下部に敷き、その上部に旧砂を敷き込みます。ろ過池全体でこの作業を行いますが、新砂と旧砂とを入れ替え
るため「切り返し」「天地替え」と言われています。
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