納入年 | 地域 | 用途 | 活動内容 |
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2019年 | 山梨県山梨市 | 台風災害 | 飲料水供給 |
2018年 | 愛媛県宇和島市 | 豪雨災害 | 飲料水供給 |
2018年 | 広島県北広島町 | 寒波災害 | 飲料水供給 |
2017年 | 大分県津久見市 | 台風災害 | 飲料水供給 |
2017年 | 福岡県朝倉市 | 洪水災害 | 飲料水供給 |
2016年 | 岩手県久慈市 | 台風災害 | 飲料水供給 |
2016年 | 熊本県阿蘇郡 | 地震災害 | 飲料水供給 |
2013年 | フィリピン共和国 | 台風災害 | 飲料水供給 |
2013年 | ラオス人民民主共和国 | 洪水災害 | 飲料水供給 |
2012年 | 福岡県八女市 | 豪雨災害 | 飲料水供給 |
2008年 | 岩手県久慈市 | 地震災害 | 飲料水供給 |
2008年 | 岩手県奥州市 | 地震災害 | 飲料水供給 |
2005年 | 宮崎県宮崎市 | 台風災害 | 洗浄用水供給 |
実例1 2018年7月【愛媛県宇和島市南予水道企業団 吉田浄水場】飲料水 7月8日に大雨特別警報が発表された「平成30年7月豪雨」により南予水道企業団吉田浄水場が被災しました。復旧の目途がたたない中、政府、愛媛県などの要請により高萩工場に在庫してあった全ての機材を用いて 災害復旧支援を行いました。吉田浄水場が給水していた吉田地区と三間地区への供給のため、2か所に浄水設備を配置。大型浄水装置(MST-3000)は自衛隊が輸送を担いました。 《吉田地区》 【処理フロー】原水(ダム水)→着水槽→薬注(PAC、NaOCl)→モバイルシフォンタンク×2基(MST-1600)、シフォンタンク(ST-3000)→処理水槽(20m³パネルタンク:逆洗タンク兼用)→配水池 【除濁実績】 原水濁度20.1度→処理水濁度0.05度 【処理水量】 480m³/日(LV=10.0m/h) 《三間地区》 【処理フロー】原水(湖沼水)→着水槽→薬注(PAC、NaOCl、粒状活性炭)→モバイルシフォンタンク×4基(MST-2200、MST-1000×2基、MST-700)→処理水槽(20m³パネルタンク:逆洗タンク兼用)→配水池 【除濁実績】 原水濁度20.1度→処理水濁度0.05度 【処理水量】 480m³/日(LV=10.0m/h) |
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実例2 2016年8月【岩手県久慈市山形地区簡易水道 関浄水場】飲料水 8月30日、史上初のコースを辿り岩手県に直接上陸した台風10号は、48時間の雨量が225㎜に達する観測史上記録的な雨量でした。久慈市山形地区「関浄水場」では原水の濁度が上昇したため取水を停止。給水エリア127戸約300人への給水のため、久慈市水道事業所から移動式浄水装置による緊急給水の要請を受けました。9月7日にモバイルシフォンタンクと技術者を派遣し、2日後に試運転を完了。10日には水質検査を合格して11日から飲料水供給開始しました。 【処理フロー】原水(表流水)→着水池→薬注(PAC、NaOCl)→モバイルシフォンタンク(MST-1600)→処理水槽(20m³タンク:逆洗タンク兼用)→配水池 【除濁実績】 原水濁度20.1度→処理水濁度0.05度 【処理水量】 480m³/日(LV=10.0m/h) |
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実例3 2016年4月【熊本県阿蘇郡小国町 杖立簡易水道】飲料水 4月14日21時26分、熊本県と大分県にかけて震度7を観測する地震が発生しました。28時間後の16日1時25分には同じく震度7の本震が襲いました。地震直後から阿蘇郡小国町の杖立温泉協会が管理する「杖立簡易水道」の地下水原水が濁り、滅菌処理だけでは飲料水として使用できなくなりました。同協会の要請を受け4月25日にモバイルシフォンタンクと緊急給水チームを派遣。30日から給水を開始しました。 【処理フロー】原水(地下水)→薬注(PAC、NaOCl)→モバイルシフォンタンク(MST-1600)→浄水槽 【除濁実績】 原水濁度33.3度→処理水濁度0.08度 【処理水量】 480m³/日(LV=10.0m/h) |
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実例4 2013年12月【フィリピン共和国 セブ島北部ダーンバンタヤン町】飲料水 11月8日早朝、フィリピン中部に上陸した台風「ヨランダ」は、レイテ島およびその周辺に甚大な被害をもたらしました。かねてより当社はセブ島において【JICA普及・実証事業】を展開しており、日本政府の被災地支援の要請を受けたため、初の海外における災害復旧活動を行いました。セブ島でも大きな被害を受け、4,000世帯20,000人が被災した北部に位置するダーンバンタヤン町にモバイルシフォンタンクと緊急給水支援チームを12月19日から30日まで派遣しました。橋梁上に設置したモバイルシフォンタンクで河川水を水源として浄水処理し、WHO水質基準とフィリピン水質基準(PNWSD)をクリアする飲料水を供給しました。 【処理フロー】原水(河川水)→仮設原水槽(5m³タンク)→薬注(PAC、NaOCl)→モバイルシフォンタンク(MST-1600)→処理水槽(10m³タンク×2:逆洗水槽、浄水槽)→給水車 【除濁実績】 原水濁度30.0NTU→処理水濁度0.07NTU 【処理水量】 264m³/日(LV=5.5m/h) |
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実例5 2008年7月【岩手県久慈市 清水川湧水ポンプ場配水池】飲料水 7月24日未明、青森・岩手沿岸北部を震源とするマグニチュード6.8(暫定値)の地震が発生しました。今回の地震でもライフラインである浄水施設に被害が起きてしまいました。地震の影響で湧き水の水質が変化しマンガン濃度が上昇したため、塩素滅菌処理だけでは水道水として供給ができなくなってしまいました。6月の奥州市に続き、今回は久慈市水道事務所の要請を受けて清水川湧水ポンプ場配水池に「モバイルシフォンタンク」を設置。事前のろ過実験が功を奏し、モバイルシフォンタンク設置2日目には飲料水基準を満たす浄水処理を実現しました。最終的には快適水質基準である濁度0.1度以下まで処理し、迅速な復旧作業で水道水を供給しました。 【処理フロー】原水→原水槽(4m³タンク)→薬注(PAC、NaOCl)→モバイルシフォンタンク(マンガン砂使用)→処理水槽(20m³タンク:逆洗タンク兼用)→配水池 【除濁実績】 原水濁度4.8度→処理水濁度0.1度未満 【処理水量】 360m³/日(LV=7.5m/h) |
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実例6 2008年6月【岩手県奥州市北股浄水場】飲料水 2008年6月14日、東北地方を襲った「岩手・宮城内陸地震」によって緩速ろ過池に亀裂が入り、機能停止になってしまった奥州市衣川区北股簡易水道「北股浄水場」。1420戸が断水し、給水エリアの温泉地も営業不能状態に陥ってしまいました。奥州市水道部の要請を受け、モバイルシフォンタンク(φ1600)が出動。沈砂池の上澄水を原水として飲料適(快適水質基準の)濁度0.1度以下をクリアし、管轄保健所の許可を経て、設置から5日後に断水世帯に給水が開始されました。 【処理フロー】原水(沈砂地)→原水槽(4m³タンク)→薬注(PAC、NaOCl)→モバイルシフォンタンク→処理水槽(20m³タンク:逆洗タンク兼用)→配水池 【除濁実績】 原水濁度4.397度→処理水濁度0.039度 【処理水量】 360m³/日(LV=7.5m/h) 【設置スペース】 7.5m×4.5m=34m² |
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実例7 2005年9月【宮崎県宮崎市 富吉浄水場】洗浄用水 2005年9月4日から6日にかけて、九州地方を襲った台風14号による大雨の影響で大淀川支流が氾濫。宮崎市上下水道局富吉浄水場が浸水により機能が停止し、一時約30,000世帯が断水する被害が発生しました。浄水場復旧のために、まずは汚泥に覆われた浄水場内各施設を洗浄するための「洗浄用水」が必要でした。「モバイルシフォンタンク」がこの課題を解決、場内の汚水を原水源として洗浄用水を造水し、復旧作業は始まりました。 【処理フロー】原水(場内汚水)→モバイルシフォンタンク→処理水槽(6m³タンク×2基、8m³タンク:逆洗タンク兼用)→浄水ピット 【除濁実績】 原水濁度300度→処理水濁度0.2度以下 【処理水量】100m³/日(LV=10m/h) 【使用機器】 MST-700×3基 |
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