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海外の事例




■ フィリピン

 
 2013年12月、台風30号『ヨランダ』により甚大な被害を受けたフィリピン。
 12月20日に当社緊急給水支援チームがフィリピン国セブ島北部にあるダーンバンタヤン町へ到着し、装置の運搬が遅れるトラブルもありましたが24日から据付を開始、26日に試運転を終え27日には給水を開始しました。また、給水車を利用して給水場へ水を補給するなど近隣地区へも安全な『水』を届けました。28日には現地水道局(
MCWD)の技術者に装置の仕組みや使い方などトレーニングを実施し、チームは30日に帰国しました。
 取水源となる小川の濁度は20~30度、牛の水浴び場や近隣住民の洗濯の場になっており茶色く濁っていましたが、モバイルシフォンタンクによって濁度0.07度の飲料水レベルまで浄水することができました。


フィリピン台風被災地支援VTRはこちら

 
   
■ ラオス

     
  2013年9月18日~24日にかけてラオス南部を襲った大嵐により甚大な洪水被害を受けたサラワンへ、環境プログラム無償ODAプロジェクトでセコンに配備されていた車載型モバイルシフォンタンクが出動しました。
 9月22日から29日にかけて給水活動を実施し、10,573世帯(67,579人)の被災者に飲料水を供給しました。 また、2013年8月に北部ウドンサイで発生した洪水被害では、ルアンプラバンに配備されていたモバイルシフォンタンクが出動しており、1,529世帯(8,741人)に飲料水を供給しました。
 
 
   
■ モザンビーク

     
 2013年、″平成25年度政府開発援助海外経済協力事業委託費による案件化調査”の採択を受け、10月上旬よりアフリカの モザンビークで、「ろ過材交換不要のろ過装置による持続可能な飲料水供給事業案件化調査」として、政府開発援助(ODA)事業のシフォン無電源ろ過装置を活用した2ヶ月間にわたる調査を開始いたしました。
  シフォン無電源ろ過装置は、電気を使わずにろ過による浄水からろ過材の洗浄(シフォン洗浄)までを手動で行うことができるため、開発途上国の浄水施設への導入や、井戸のない村部落などでの活用が可能です。モザンビークをはじめ、アフリカ諸国に安全で安定した水を持続的に供給することを目指し、全力で取り組んでまいります。
 




国内の事例




■ 福岡県八女市

 2012年7月11~14日にかけて九州北部を襲った豪雨により、福岡県八女市星野地区の全戸(約1050戸)が断水しました。河川の氾濫や土砂崩れにより、道路が寸断し水道管に深刻なダメージを与えました。そのような状況の中、モバイル(移動式)シフォンタンクで災害復旧作業を行いました。
 被災地の復旧条件は、給水量130立法メートル/日量必要で、調達期間が早く、処理能力の信頼性があり、復旧用設置スペースが20㎡というものでした。そこで星野支所が採用したのが弊社のモバイルシフォンタンクでした。 豪雨による濁度の上昇、災害による悪路・悪条件といった障害も乗り越え、発注を頂いてから1週間後の8月3日に無事給水が開始されました。
 
■ 岩手県久慈市 清水川湧水ポンプ場配水池

 2008年7月24日未明、青森・岩手沿岸北部を震源とするマグニチュード6.8(暫定値)の地震が発生しました。今回の地震でもライフラインである浄水施設に被害が起きてしまいました。地震の影響で湧き水の水質が変化しマンガン濃度が上昇したため、滅菌処理だけでは水道水として供給ができなくなってしまったのです。
 6月の奥州市に続き、今回は久慈市水道事務所の要請を受けて清水川湧水ポンプ場配水池に「モバイルシフォンタンク」を設置しました。事前のろ過実験が功を奏し、モバイルシフォンタンク設置2日目には飲料水基準を満たすろ過を実現しました。調整の結果、最終的に濁度の快適水質基準である0.1度以下まで処理を実現し、迅速な復旧作業で水道水を供給しました。
 
■ 岩手県奥州市 北股簡易水道

 2008年6月14日、東北地方を襲った「岩手・宮城内陸地震」によって緩速ろ過池に亀裂が入り、機能停止になってしまった奥州市衣川区北股簡易水道「北俣浄水場」。1420戸断水し、給水エリアの温泉地も営業不能状態に陥ってしいまった。
 奥州市水道部の要請を受け、モバイルシフォンタンク(φ1600)が出動。沈砂池上澄水を原水として飲料適(快適水質基準の)濁度0.1度以下をクリアし、管轄保健所の許可を経て、設置から5日後に断水世帯に給水が開始されました。
 
■ 宮崎県宮崎市 富吉浄水場

 2005年9月4日から6日にかけて、九州地方を襲った台風14号による大雨の影響で大淀川支流が氾濫。宮崎市上下水道局富吉浄水場が浸水により機能が停止し、一時約30,000世帯が断水する被害が発生しました。
 浄水場復旧のためには、まずは汚泥に覆われた浄水場内各施設を洗浄するための「洗浄用水」が必要でした。「モバイルシフォンタンク」がこの課題を解決、場内の汚水を原水源として洗浄用水を造水し、復旧作業は始まりました。




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