わが国は豊かな淡水資源に恵まれ、すべての家庭に常に安定してきれいな水を供給できる、世界でも数少ない国のひとつです。その水道環境も1945年以降に整えられたものですが、日本原料は創業以来、ろ過材の専業メーカーとして日本の水道事業とともに歩み、その進化を根底から支えてきました。
私たちは水インフラを通して社会に貢献していますが、その根底にあるのは「ものづくり会社」であるということです。ものづくり会社（メーカー）の責務とは世の中にない技術を生み出し、製品を開発して世間をあっと驚かせることだと思っています。しかし、常に新しいものを創り出して社会に貢献することは生半可なことではありません。時には衝突や後退もありますし、痛みや苦しみを伴うこともあります。変わらない現状維持や他者と同じであるという状態は安心感をもたらしますが、一方で成長も止めてしまいます。私たちはスクラップ＆ビルドを繰り返し、積極的に挑戦することで思いもよらないアイデアを思いつき、カタチにしてきました。
この新しい技術を開発する原点は、先を見据えた先見性と卓越した技術を研鑽し続けるしつこさ。それこそが日本原料の「THE INNOVATOR’S SPIRIT」だと思います。創業以来、守り続けるものは頑なに守り、取り入れるべきは積極的に受け入れて今の私たちがありますが、これも次のステージへの過渡期の姿でしかありません。常に10年、20年後を想像して新しいものを生み出し続ける会社でありたいと思っています。