Hyper Tank

ハイパータンク

高流速で最適な水を作ります。
井水(地下水)処理の中でも高度な処理水が必要とされる飲料水や食品製造、さらには超純水の前処理などには、ろ過材の品質が重要な役割を果たします。
ろ過材専業メーカーである当社の豊富な高品質ろ過材と熟知した井水処理技術をもって、高流速仕様で大量処理にも対応する事が出来るハイパータンクを開発いたしました。
最適なろ過材と高流速仕様を組み合わせる事で、高効率の除鉄・除マンガン処理、除微粒子処理などを実現いたします。
また、処理実験を必要とする場合は当社の協力機関にて対応します。

特長

最適なろ過材を組み合わせた高度な水処理
当社は鉄、マンガン、天然有機着色水（フミン質）など除去物質の性質を熟知しており、最適なろ過材とろ過層構成をご提案できます。
ステンレス製タンクで優れた耐久性
ハイパータンクの接液部は全てSUS304製です。そのため、耐久性に優れています。
高流速仕様で大量処理にも対応
①最大25m/hの高流速処理が可能です。小さいタンクで大きな処理水量が得られます。
②10mg/Lを超える高濃度鉄も一塔で処理できます。
③逆流水量は従来型に比べ2/3～1/2に低減できます。
④設置スペースは、従来型に比べて小さくなるため、狭い場所への設置にも適します。

目的に応じた多彩な使用方法

除去対象:鉄/マンガン

除鉄処理
[塩素酸化法］

井戸水に含まれる鉄はほとんどがイオン状(無色)で存在しています。鉄イオンは酸化されやすいため、次亜塩素酸ナトリウム(NaClO・酸化剤)を注入して瞬時に酸化させ、不溶性の水酸化第二鉄(錆色)にし複層の除鉄ろ過材で鉄を捕捉除去します。

2Fe²⁺+NaClO+5H₂O→2Fe(OH)₃(水酸化第二鉄)+NaCl+4H⁺

除マンガン処理
［接触酸化法］

井戸水に含まれるマンガンは鉄と同じようにイオン状で存在しています。ただし、マンガンは鉄と異なり次亜塩素酸ナトリウムだけでは酸化されにくいため、除マンガンろ過材の触媒力によりろ過材表面で瞬時に酸化させ、不溶性の水和二酸化マンガン(黒色)にして捕捉除去します。

Mn²+MnO₂・H₂O(マンガンろ過材)+H₂O+NaClO→2MnO₂・H₂O+NaCl+2H

除去対象:鉄/マンガン/有機着色水(フミン質)

除鉄・
除マンガン処理

井戸水の90％以上は鉄とマンガンが共存しています。次亜塩素酸ナトリウムを注入して鉄は塩素酸化法で、マンガンは接触酸化法で除去します。ろ過材は複層にして鉄は上層で除去し、マンガンは下層で除去します。

上層:2Fe²⁺+NaClO+5H₂O→2Fe（OH）₃+NaCl+4H⁺ 　　　　　　　
下層:Mn²+MnO₂・H₂O(マンガンろ過材)+H₂O+NaClO→2MnO₂・H₂O+NaCl+2H

除色
（フミン質）処理

井戸水にみられる有機着色水(フミン質)は淡褐色を呈しています。フミン質の除去に効果を発揮するカラーカッターG(β型結晶体の二酸化マンガン)を触媒として次亜塩素酸ナトリウム存在下で、色度成分を酸化分解し、無色透明な水にします。