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水処理装置

Siphon Under2

シフォン・アンダー2

水道水中のクリプトスポリジウムによる感染症については、米国ウィスコンシン州ミルウォーキー市での感染など海外の事例が報告され、国内においても水道水に起因する感染症の発生が報告されています。このような状況から厚生労働省は、平成19年4月1日「水道におけるクリプトスポリジウム等対策指針」をとりまとめました。その予防対策の運転管理において「緩速ろ過法では、かき取ったろ過砂を再利用する場合には、洗浄水の濁度が2度以下になる程度まで洗浄する」という留意事項がありますが、その指針値をクリアすることは非常に困難なケースが多いのが実情です。そこで当社では、長年にわたって培ってきたノウハウと技術力を結集し、この指針値をクリアするべく研究開発・実験を重ね、「シフォン洗浄」を応用することにより緩速ろ過池のかき取り砂の洗浄排水濁度を2度以下とする「洗浄装置とプロセス」を開発いたしました。

特長

  1. 緩速ろ過池のかき取り砂の洗浄排水濁度0度を実現(当社実証実験) 
  2. かき取ったろ過砂を新砂に匹敵する状態まで洗浄可能
  3. 処理時間の短縮と使用水量の抑制を実現 
  4. 自動運転が可能 
  5. 既存設備からのバージョンアップも可能

シフォンアンダー2はシフォン洗浄技術によるもみ洗いと、洗浄によって出た濁質を排出する逆流洗浄を行う事で、洗浄排水濁度を2度以下にまで下げる事が可能となっております。生物膜でろ過を行い、日頃の維持管理が重要となる緩速ろ過池において、シフォンアンダー2を使用する事でかき取ったろ過砂の濁質をしっかりと落とすことが可能となるため、生物膜の生成が早まり、緩速ろ過池での立ち上がりが早くなります。

洗浄フロー

シフォン・アンダー2は緩速ろ過池の掻き取り砂洗浄に特化した洗浄装置です。洗浄工程は大きく3つに分けられ、一段階目は大きなゴミ(藻類、落ち葉など) を取り除く「粗ふるい」、二段階目はろ過砂表面に付着している汚泥を剥離させる「もみ洗い洗浄(シフォン 洗浄)」、三段階目は剥離させた汚泥を水で流しきる「逆流洗浄」から成り立っています。

実証実験

浄水場において実際に使用されていた、かき取り砂を用いて実証実験を行いました。既存設備 (トロンメル式) による洗浄では、指針値をクリアするまでろ過砂を洗浄することができませんでした。ですが、当プロセスにより洗浄した結果、洗浄排水の濁度を『0度』まで下げることに成功しました。また、ろ過試験においてろ過砂が新砂同様にまで洗浄されていることを確認できました。洗浄濁度については、1.2度と新砂の洗浄濁度以上の値にまで洗浄することができました。

シフォン洗浄中の濁水の様子
汚泥が剥離して茶色い濁水になっています。

実験結果

 かき取り砂の性状洗浄濁度濁度付着物質強熱減量
洗浄前139.9度97.5度4.89mg/g41.5%
洗浄後1.2度3.7度0.15mg/g検出限界以下
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