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ろ材交換の必要ない水処理用ろ過装置 |
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近年、原水の水質悪化が著しく進行し、また、クリプトスポリジウム対策によるPAC過剰添加をはじめとする様々な要因により、ろ過材への負担が増加する傾向にあります。大規模な浄水場については更生工事(ろ過池総合メンテナンス工事)を行う際、ろ過材を洗浄し再利用していますが、小規模な簡易水道や民間企業で用いられているタンクの場合には半年〜5年おきにろ過材交換工事がなされているのが現状です。この使用済のろ過材は、きちんと洗浄、更生すれば再利用できるにもかかわらず、洗浄機械等を設置するスペースの問題やろ過材を洗浄する施工コスト等の問題から再利用されるケースはほとんどありません。このように地球の限られた資源であるろ過材がみすみす産業廃棄物として処理されている現状に対して、弊社はかねてから解決策を模索してまいりました。
そこで、浄水場の更生工事に使用されている当社の「シフォン式ろ過砂洗浄機(PAT.NO.3020452/NO.3020464)」の洗浄原理をろ過タンクに組み込むことによって、この課題を解決できないかと考え、ろ過材交換が不要になるろ過装置『シフォンタンク(特許申請中)』を考案しました。当ろ過タンクは、逆流洗浄の際にシフォン洗浄を施すことで、今までの空気洗浄や逆流洗浄では洗浄しきれなかった汚泥分まで除去することができるため、残留汚泥(マッドボール等)の発生等を未然に防ぐことが可能です。その結果、ろ過材の交換を行わなくとも常にベストな状態を維持することができるようになり、使用済のろ過材を産業廃棄物として処分する必要もなくなりました。このことは、ISO14000Sが提唱しているゼロエミッションへの大きな一歩になると確信しております。
当ろ過装置『シフォンタンク』は上水・下水・廃水処理等、いずれにもご使用いただける、全ての課題を解決した画期的ろ過タンクとしてご提案させていただきます。
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