除鉄処理 [塩素酸化法] |
井戸水に含まれる鉄はほとんどがイオン状(無色)で存在してます。鉄イオンは酸化されやすいため、次亜塩素酸ナトリウム(NaClO・酸化剤)を注入して瞬時に酸化させ、不溶性の水酸化第二鉄(錆色)にし複層の除鉄ろ過材で鉄を捕捉除去します。 2Fe²⁺+NaClO+5H₂O→2Fe(OH)₃(水酸化第二鉄)+NaCl+4H⁺ |
除マンガン処理 [接触酸化法] |
井戸水に含まれるマンガンは鉄と同じようにイオン状で存在しています。ただし、マンガンは鉄と異なり次亜塩素酸ナトリウムだけでは酸化されにくいため、高級マンガンろ過材の触媒力によりろ過材表面で瞬時に酸化させ、不溶性の水和二酸化マンガン(黒色)にして捕捉除去します。 Mn²⁺+NaClO+MnO₂・H₂O+2H₂O(マンガンろ材)→2MnO₂・H₂O+NaCl+2H⁺ |
除鉄・ 除マンガン処理 |
井戸水の90%以上は鉄とマンガンが共存しています。次亜塩素酸ナトリウムを注入して鉄は塩素酸化法で、マンガンは接触酸化法で除去します。ろ過材は複層にして鉄は上層で除去し、マンガンは下層で除去します。 上層:2Fe²⁺+NaClO+5H₂O→2Fe(OH)₃+NaCl+4H⁺ 下層:Mn²⁺+NaClO+MnO₂・H₂O+2H₂O→2MnO₂・H₂O+NaCl+2H⁺ |
除色 (フミン質)処理 |
井戸水にみられる有機着色水(フミン質)は淡褐色を呈しています。フミン質の除去に効果を発揮するカラーカッターG(β型結晶体の二酸化マンガン)を触媒として次亜塩素酸ナトリウム存在のもとで、色度成分を酸化分解し、無色透明な水にします。 |
吸着処理 活性炭 |
有機物(TOC、COD成分)トリハロメタン前駆物質やトリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、四塩化炭素、ベンゼンなどの汚染物質を高品質活性炭で吸着除去します。また、塩素処理後の残留塩素を除去します。 |
除微粒子処理 [凝集ろ過法] |
井戸水に含まれる鉄、マンガン、粘土物質などをろ過精度の高いろ過材粒径とろ層構成でサブミクロン粒子を除去し、高度な水をつくります。 |
型式 | 本体径(mm) | 処理水量 LV=25m/h | 全高(mm) | 運転質量(t) |
HT-1200 | φ1200 | 28.3m³/h | 3470 | 5.4 |
HT-1500 | φ1500 | 44.2m³/h | 3690 | 8.5 |
HT-1600 | φ1600 | 50.2m³/h | 3750 | 9.6 |
HT-1800 | φ1800 | 63.6m³/h | 3890 | 12.2 |