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クローリンカッターFeChlorine Cutter Fe
除鉄・塩素不要


塩素を使用しない除鉄ろ材

  地下水に含有する鉄の除去は次亜塩素酸ナトリウムを使用して、鉄イオンを不溶性の水酸化鉄にし、ろ材で捕捉除去する塩素酸化法が広く使用されています。この処理法は、接触酸化法による除マンガン処理と同様に、 次亜塩素酸ナトリウムに起因する塩素酸、臭素酸が増加します。「クローリンカッターFe」は薬品を使用しない除鉄ろ材で、空気中の酸素を酸化剤としてろ材のもつ触媒作用で除鉄します(接触酸化法)。この処理法を除マンガンろ材「クローリンカッターMn」と併用すれば塩素を使用しない除鉄-除マンガン処理が可能になります。
 

特  長

    1) 鉄の酸化は空気中の酸素を酸化剤として、ろ材のもつ触媒作用で除鉄します。
    2) 塩素を使用しないため、塩素酸、臭素酸、トリハロメタン等の生成はありません。
    3) 薬品の管理やランニングコストはかかりません。
    4) クローリンカッターMnと併用すれば塩素を使用しない除鉄-除マンガン処理が可能です。


物  性

 外観  主成分  粒径 mm  真密度 g/cm³  嵩密度 g/cm³
 黄褐色  水酸化鉄  0.65~0.72  1.80~2.15 0.55~0.80

用  途

    1) 塩素酸、臭素酸、トリハロメタン等の副生物の抑制
    2) 塩素を含まない除鉄水の製造
    3) 塩素を含まない除鉄・除マンガン水の製造(クローリンカッターMnを併用)


接触酸化法と塩素酸化法の違い

 処理法  生成鉄  生成鉄の物理的強度  水質の管理
 接触酸化法  FeOOH・H₂O
オキシ水酸化鉄
 強い
ろ層内に捕捉された酸化鉄は、高い
圧力損失下でも押し出されることはない。
 処理水溶存酸素
 塩素酸化法  Fe(OH)₃
水酸化第二鉄
 弱い
ろ層内に捕捉された酸化鉄は、
低い圧力損失で押し出される。
 処理水残留塩素

処理フロー例

    ●除鉄-除マンガン処理(無薬注 )