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GセラミックGceramic
除マンガン




  Gセラミックは除マンガン用ろ材で、非常に大きな表面積をもつ多孔質の構造となっています。この母材表面に接触酸化性の強い被膜MnO₂・H₂Oを特殊加工によってコーティングさせ、マンガン砂よりも高い除マンガン能力を持っており、高流速ろ過が可能です。Gセラミックとは物性が異なる除鉄・除マンガン用に使用される除マンガンろ材Mセラミックもご用意しておりますので、原水水質、処理水目標値などに応じて使い分けます。
 

特  長

    1) 原水中の鉄濃度が低い場合や除鉄と除マンガンを分けた2段処理などにおいて、除マンガンを目的とする
     場合に使用されます。
    2) Mセラミックよりも比重が若干小さいため、少ない水量で高い洗浄膨張率が得られ逆洗水量の削減が
    可能です。
    ※逆流洗浄時の膨張率は25%を推奨します。


物  性

 
 材質  真密度
 g/cm³
 嵩密度
 g/cm³
 粒径
 mm
 マンガン
 付着量
 mg/g
 摩減率
%
 空隙率
%
 シャモット 1.8~2.15  0.55~0.8  2号:
 1.70~2.30
 F2号:
 1.14~1.70
 3号:
 0.60~1.14
 4号:
 0.30~0.60
1.2  1.5~2.5  65~75

 

化学組成

      
 組成  SiO₂  Al₂O₃  Fe₂O₃  CaO  MgO  K₂O  Na₂O  Ig.Loss
 含有量% 72.72 16.41 1.15 1.07 0.21 1.92 1.77 4.75
    
    

使用方法

    1) Gセラミックは単層で使用します。
    2) 鉄や濁質分が少ない原水の除マンガンに最適です。高濃度になるとろ過材表面が汚染されて、マンガン除去
     能力が低下します。鉄や濁質が多く含まれる場合は、Mセラミックアンスラサイトの複数ろ過をお勧めします。
    3) 逆流洗浄時の膨張率は25%を推奨いたします。


使用上の注意点

 1.マンガン除去には原水への次亜塩素酸の注入が必要です(ろ過水の遊離残留塩素が0.7mg/L以上)。
 2.マンガンは酸性(pH6以下)条件下では除去しにくくなります。また、鉄はアルカリ性では除去しにくく
    なるため、マンガンと鉄が共存している場合はpH7程度に調節してください。
  ※鉄が高濃度の場合、Mセラミックとアンスラサイトの複数ろ過をお勧めします。
 3.ご使用前に次亜塩素酸を用いた次亜塩素酸処理が必要です(弊社での次亜塩素酸処理も承ります)。
 4.ろ過継続中に次亜塩素酸の注入量が不足すると、マンガン除去能力が失われる可能性があります。
 5.マンガン除去能力が失われたGセラミックは、高濃度次亜塩素酸を用いた次亜塩素酸処理作業を行うと
    マンガン除去能力が回復します。
 6.長期間ろ過を停止すると、マンガン除去能力が低下する可能性があります。停止期間や停止状態によって
    対応が異なりますので、ろ過を停止する際は弊社にご連絡ください。